はじめまして

はじめまして、山形県の市立米沢図書館です。
米沢市は上杉氏の城下町で、NHK大河ドラマ天地人」で有名となった上杉景勝直江兼続主従や、藩政改革を成功させた名君・上杉鷹山(ようざん)の治めた街です。その流れを受け、当館では藩校・興譲館(こうじょうかん)に伝わった古典籍や武家文書などを多数所蔵しております。

今回、図書館振興財団の助成を受けまして、仮称「市立米沢図書館デジタルライブラリー」構築事業を行うことになりました。当館で所蔵している貴重な古典籍や米沢独自の古文書などをデジタル化して、ホームページ上で公開する予定です。現在は、4万冊(点)を超す古典籍・古文書の中から、優先してデジタル化・公開する資料の選択に入っています。

最初のブログとして、公開予定の資料の中から、「古文真宝後集抄」21冊(米沢善本139)を紹介します。天正16年(1588)、直江兼続が上洛した折、妙心寺の南化和尚から借用して書写したものです。南化は一ヶ月程で写し終えた兼続の熱心な姿に、「節義の高い人物」と賞賛した序文を与えています。人数をかけ筆写したようで、各冊の筆跡は異なります。この市立米沢図書館デジタルライブラリーの公開で、ホームページ上でも筆跡の違いが見られることになります。

今後とも宜しくお願いいたします。